医院名:医療法人社団永晃会木戸クリニック 
住所:〒359-1111 埼玉県所沢市緑町4丁目15−27 
電話番号:04-2929-6502

男性の症状について

男性の泌尿器科

男性の泌尿器科男性の泌尿器疾患では頻尿や排尿障害、排尿困難、残尿などの症状が多く現れますが、かゆみや痛み、発熱などを起こすこともあります。ここでは男性によくある泌尿器疾患の概要と症状、診察や治療についてご紹介しています。

前立腺疾患

前立腺は膀胱の下にあり、精子を守って運動性を高めるなどの役割を持った精液の一部を分泌する生殖器です。前立腺の大きさは栗の実やクルミ程度で、尿道を囲むように存在しています。

前立線肥大症

概要

前立腺肥大症は男性にとても多い泌尿器疾患です。加齢とともに前立腺は少しずつ肥大する傾向があります。自覚症状があまり無いケースもあります。前立腺は尿道を囲むようにあるため、肥大すると尿道が圧迫されて排尿障害を起こすことがあります。

症状

初期には夜中にトイレに起きる夜間頻尿、尿の勢いが弱くなった・尿が出にくい・排尿に時間がかかる・残尿感があるなどの軽い排尿障害を起こすことがあります。特に強い症状がないまま残尿が増え、慢性尿閉を起こしているケースもあります。

診察

問診で症状についてうかがって、必要な検査を行います。前立腺の腫脹がないかを直腸診で確かめることで前立腺肥大の診断は可能です。肥大が認められた場合には、エコー検査で前立腺の状態を確認します。前立腺肥大症ではがんを合併していることがありますが、前立腺がんの初期にはしこりが触れないことも多いため、その鑑別が重要になってきます。他に尿流量測定検査や残尿測定で排尿状態を客観的に評価します。

治療

肥大の状態により、薬物療法、手術療法から適した治療法を選択します。薬物療法は主に症状が重くない状態に用いられ、尿道を広げやすくするもの、ホルモン剤などが使われます。前立腺の肥大によって強い排尿障害が起こっている場合には内視鏡による切除の手術が必要です。内視鏡下手術には、電気メスを用いる手法、レーザーを用いる手法があります。

前立腺がん

概要

欧米で多く発症している前立腺がんですが、近年日本でもライフスタイルの欧米化に伴い患者数が増加傾向にあり、日本人でも男性に一番多いがんとなっています。スクリーニング検査として高い精度を持ったPSA(前立腺特異抗原)の検査やMRIにより早期発見が可能になっています。

症状

前立腺がんは前立腺の外側に発生しやすいという特徴を持っているため、内側にある尿道の圧迫を起こしにくく、排尿困難などの自覚症状が出にくい傾向があります。そのため症状なく進行していきます。前立腺がんが進行すると、頻尿や排尿困難など、前立腺肥大症と同じような症状を現すこともあります。PSA(前立腺特異抗原)は採血だけで可能な検査ですから、ご不安がある場合は早めに検査を受けてください。

診察

症状などについて問診でうかがった上で、直腸診とPSA(前立腺特異抗原)の測定を行います。ある程度進行した前立腺がんは直腸診で硬いしこりを確認できますが、早期の場合は直腸診だけでは確認ができないことがあります。その場合、経直腸超音波検査やMRI検査を行い、画像上で疑わしい場合は前立腺生検などの精密検査が必要です。生検では針を刺して前立腺組織を採取して検査します。
がんが発見された場合には、進行度を調べる検査を行います。骨シンチグラムやCTなどで転移の有無を調べますが、骨やリンパ節などに転移が起きていなければ早期前立腺がんと診断されます。

治療

早期の前立腺がんは、手術や放射線治療による10年生存率が90%以上とされています。進行がんの場合、転移の状態によって予後は大きく変わりますが、3~5年と考えられています。
進行の状態や年齢などに合わせて、内分泌療法・根治的前立腺全摘術・放射線療法・高密度焦点式超音波治療(HIFU)を適切に用いて治療を行っていきます。HIFUは保険適応外の治療法です。

内分泌療法

進行性前立腺がんや、手術適応の無い患者さまに行われることが多い治療法です。注射や内服薬を継続することで男性ホルモンの分泌や働きを抑えて前立腺がん細胞の増殖を抑制します。最初の治療による有効率は80%以上とされていますが、一部の前立腺がんは数年後に治療抵抗性となり進行してしまうこともあります。そのため、治療後も定期的な経過観察が不可欠です。

根治的前立腺切除術

根治治療として75歳以下に行われることが多い治療法です。侵襲の少ない腹腔鏡を用いた手術や、近年ではロボットを用いた手術も可能です。術後に尿失禁や勃起不全が起こることもあります。

放射線療法

根治的治療として外部照射や組織内照射という方法があります。進行前立腺がんの場合の転移部位へ進行を抑制する目的で用いられることもあります。75歳以上の高齢者でも受けることができます。照射後に排尿障害や尿失禁が起こることもあります。

高密度焦点式超音波治療(HIFU)

早期前立腺がんの治療に用いられる低侵襲の治療法で保険適用外です。直腸から挿入したプローブから前立腺に超音波を照射して目的部位を熱凝固壊死させて治療します。治療後に排尿障害や直腸損傷などの重篤な合併症が起こることもあります。

急性前立腺炎

概要

尿道から侵入した細菌が前立腺内で増殖するなどして炎症を起こしています。

症状

高熱(38度以上)、排尿痛、排尿困難、頻尿などを起こし、炎症による腫れが強い場合には尿閉になることもあります。

診察

問診で症状などについてうかがった上で、尿検査、血液検査、直腸診を行います。尿検査では白血球の数や細菌の有無を確認し、血液検査では白血球の数やCRPを確認します。直腸診では前立腺に熱感や圧痛があります。

治療

内服や点滴による抗生剤投与を行いますが、症状が重い場合には入院が必要になることもあります。治療から数日で熱が下がりはじめますが、尿検査や症状が回復するまで服薬を続ける必要があります。

急性尿道炎

急性尿道炎を起こす主な原因には、淋菌やクラミジアがあげられます。淋菌やクラミジアは性行為によってうつる性感染症に含まれます。オーラルセックスでも簡単に感染してしまうため、性風俗サービスの利用での感染による受診が多くなっています。予防にはコンドームの利用が効果的です。パートナーにうつしてしまう、不妊の原因になる可能性がありますので、気になる症状や心当たりがある場合にはできるだけ早く受診するようにしましょう。また、感染がわかって治療を受ける際には、パートナーの治療も不可欠です。

淋菌性尿道炎

潜伏期間は性行為後2~7日程度で、強い排尿痛、黄色い膿汁などの症状を現します。そのままにしていると前立腺に炎症が移行する可能性があり、尿道狭窄や不妊症につながることもあります。
膿を採取して淋菌の有無を調べますが、培養検査や遺伝子検査なども行います。
治療は抗生剤の投与を行います。現在は、内服薬の薬剤耐性を持つ淋菌が増加しているため注射剤による治療を行います。多くの場合、クラミジアとの重複感染を起こしている可能性があるため、同時にその検査と治療も必要になってきます。

クラミジア尿道炎

潜伏期間が性行為後1~3週間と長く、比較的症状が軽いため感染が拡大している性感染症です。症状がある場合も、ほとんどは白っぽい分泌液、軽い排尿痛やかゆみ、違和感程度です。放置していると男性不妊・女性不妊の原因になることがありますし、出産時に新生児への感染を起こすこともあります。まれに、睾丸が腫れる精巣上体炎や、急性前立腺炎を併発することもあります。
尿を採取してクラミジア感染の有無を調べ、感染が疑われた時点で内服抗生剤を約1週間内服します。また、1回投与法としてジスロマックが有効です。
お互いにうつしあうピンポン感染が起きやすいため、パートナーと一緒にしっかり治療を受けることがとても重要な感染症です。

尖圭コンジローマ

性器や肛門周辺にイボのようなものが発生する疾患です。主に性行為で感染し、原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)だとされています。イボ状のできものは感染後、1~6月後にできはじめます。

症状

性器や肛門周辺、直腸内などにイボ状のものができます。好発部位は男女で異なっており、男性は亀頭から包皮にかけて多く、女性は外陰部から肛門周辺に多くなっています。痛みやかゆみといった症状はありませんが、大きさやできた位置によっては性交の際に違和感が起こることがあります。

診察

視診でほとんどは診断可能ですが、組織検査を行って確定診断します。 治療は、電気による焼灼、凍結治療、ポドフィリン塗布、5-FU軟膏などから状態に合わせて選択します。再発することも多いため、根気よく治療する必要があります。
なお、尖圭コンジローマはHPV(ヒトパピローマウイルス)が原因とされていますが低リスクウイルスによるもので、これによって子宮頸がんが起こることはありません。ただし、同時に子宮頸がんを起こす高リスクウイルスに感染しているケースが珍しくないため注意が必要です。

包茎

包茎包茎には、包皮を全く剥くことができない真性包茎、そして剥いた包皮が陰茎を締め付てしまって元に戻せなくなった嵌頓(かんとん)包茎があります。世間一般によくいわれる仮性包茎とは、普段は包茎状態でも容易に包皮を剥いて亀頭を露出できたり、戻したりできる状態をいい、問題ありません。

真性包茎

包皮を全く剥くことができない状態です。小児の場合は成長によって自然に治ることも多いため経過観察や軟膏治療などを行うことが多くなっています。無理して剥くと嵌頓包茎になる危険性があるので注意してください。成長してからも完全包茎である場合には、性交渉に支障を起こしますし、陰茎がんリスクが高いため手術が必要になります。また、小児の場合も炎症を繰り返すなど問題がある場合には手術などを検討します。

仮性包茎

普段は包茎状態ですが、包皮を剥いて亀頭を露出させることができます。勃起した時に包皮で締め付けられる場合には、嵌頓包茎を起こすリスクが高いため手術が必要です。また、炎症を繰り返すなどトラブルを起こしやすい場合にも手術が検討されます。

嵌頓(かんとん)包茎

包皮を剥いた際に陰茎を包皮が強く締め付けて元に戻せなくなった状態です。締め付けられた先に血液循環不全が起こるため、痛みや腫れを起こし危険な状態です。整復できない場合には緊急手術が必要になることもあります。

TEL:04-2929-6502
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